「二人でするお仕事?」





ごきげんよう。
この世界に来て気づけばもう六年の歳月が過ぎてしまったわ。
と云うわけで今の私は16歳。
まあ、16歳になってからもう結構経っているけれどね。



え?また前から時間が経ち過ぎている、ですって?

………お仕事で忙しかったのよ。許して頂戴。

本当よ?
そのおかげで他の人より一年ぐらい早くお仕事を選べるようになったんですもの。



そんな私は今、私達にお仕事を与えてくれる酒場の店主とお話しているの。

まだ開店前の朝なのに呼び出されてしまったのよ。

そして冒頭に至る、と云うわけ。



「そうだ」

「それって暗殺?」

「ああ」

「そのお相手さんは一緒でも構わないって?」

「ああ」

「ふぅん」



私はそう呟いてカクテルを口の含む。
え?未成年は飲酒禁止?
………気にしない気にしない。


それにしても、珍しい人もいたものね。
ほらここの人達って野蛮と言うかなんと言うか。
まあ、柄はよろしくないでしょう?


やけにプライドが高い人も多いのに一緒にお仕事、なんて本当に珍しい。





………あら、噂をすればなんとやらかしら。
円に店に近付く人間が引っ掛かったわ。



「お出ましのようね」





 



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