ごきげんよう、デルフィナよ。


今日は待ちに待ったミルス・クレア魔法院の入学日!
真新しい制服に身を包んでまさに新入生って感じね!





………え?キャラじゃない?



ああ、ごめんなさいね。
今頭の中がとても混乱しているからなにを話しているかも分からないのよ。



取り敢えず現状を説明しましょうか。
私はミルス・クレアの制服を着てドラカーゴに乗ってラティウムに向かっているの。



周りを見渡してみても同じような人達がたくさんいるわ。
みんな緊張していたり、高揚していたり様々ね。


それにしても、ドラカーゴと言うのは素敵ね。
とても安定しているから乗り心地が良いわ。





え?アルバロ?


………ああ、彼ならば隣にいるわ。
いるにはいるのだけれど、ね。





「いやあ、これからのことを考えるとわくわくするよ。ねえ、デルフィナちゃん」

「……………」





貴女、今喋ったのが誰だか分かる?分かるの?
分からないわよね?





―――え?分かるですって?
………そう。やはり貴女は只者ではないわね。





「ねえ、無視?無視なのかな?」

「……ごめんなさい、アルバロ。考え事をしていたのよ」





そう、これがアルバロ。
今朝【地獄】の出入口を潜った瞬間にこんな口調になったの。
一瞬頭の中が真っ白になったわ。



目立つようにするとは知っていたのだけれど。
まさかここまでするとは思っていなかったわ。


声の高さもいつもよりも高くしているのよ。




 



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