森のオク 5/8
「鳥かごに入っているのは君だろ?僕は自分の好きな場所に行ける。」
白い小鳥は続けて言った。
「いいえ、貴方は…貴方の心は鳥かごの中にいるわ。すでに入り口は開いてる。怖がらないで、恐れないで。私と一緒に森を抜け出して。」
「僕は…僕は…」
そうだ、鳥かごの中に居るのは僕だ。毎日同じ道を歩き、同じ景色を見ていた。違う世界に行く勇気がなかった。いつからだろう…分からないけど白い小鳥はずっと一緒にいてくれたんだ。
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