森のオク 3/8
「外の世界に行ってしまったら君はこの場所には戻らないだろ?そんなの悲しいよ。」
「私は居心地の良い場所で歌い、眠るだけ。」
僕を忘れないでいて欲しかった。ただ、それだけのこと。
「でも君は自分でかごの外には出られない。鍵が掛かっているから。」
「開けようと思えば開けられるわ。心に鍵を潜めているもの。」
僕は…僕には理解が出来なかった。これからもこの道以外は通らない。
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