カタスミ 3/11



「君の姿は初めて見たよ。僕は一人で住んでいるんだ。」


トルトは一呼吸した後、再び口を開けた。


「女の子が一人で森に入ったら危ないよ。」


「“貴方がいるじゃない”」


そう言った少女は窓から身を乗り出して空を見上げた。


「そろそろ行かないと。明日も来るわね。」


すると少女は窓のカーテンに包まれ、溶けて無くなったかのように姿を消した…


[] []


[Back]


第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -