カタスミ 2/11



扉を開けたトルトは空を見上げた。


透き通る空には小鳥達が朝を伝える為、忙しそうに飛んでいる。


「やっと起きたのね。」


目を覚ました僕は見知らぬ少女の存在に気付いた。


「君は誰?何処から入ってきたんだい?」


「何を言っているの?私はいつも“此処にいる”じゃない。」


見知らぬ少女は名前も言わず最後の問いにだけ答えた。


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