男審神者(ヘテロ)受
名前変換なし



「女とヤりたい」

「アンタそれしか言わないねぇ」

風呂上がり、浴衣で縁側で月を眺めながら、次郎に勧められてお猪口をくいーっと煽る。とうに酒が飲める年齢になっても、一向に俺に春は来ない。職場は男だらけ、合コンに誘ってくれる友達もいない、本丸は男しかいない、相手がいない。ムカつくほど童貞。

「こないだも聞いたけど、どんな女の子がいいんだっけぇ?なんかあったじゃない、さばさばしてて、一緒に楽しくお酒が呑めて……なんだっけ?」

「もーこの際かわいい女の子ならなんでもいいッスよ……」

高校生ぐらいまでは初めての相手はやっぱり処女!とか思ってたが、この年齢になってくるとかわいい女の子ならなんでもいい気がしてきた。まぁ、処女がどうこうって選り好みするような場面に出くわしたことは無いんだけど。次郎が空になった俺のお猪口に酒を注ぐ。そしてそのまま、その瓶から直接煽る。この飲んべぇめ。

「ええ〜っ、こないだ話してくれた理想の女の子像、すごくいいと思ったんだけどなぁ」

「えーと、さばさばしてて、楽しくお酒が呑めて、美人でかわいくて、長い黒髪で脚が長い……まぁ理想は尽きないわな」

「うん、うん、アタシが思うに、あとは綺麗で……度胸があって……ノリが良くてぇ……」

「うわー、次郎わかってるわ。そうそう、そういう……」

「つまり、アタシみたいなコってわけだ!」

「は?」

次郎は俺が思っていたより馬鹿だ。俺の理想の相手フローチャートがあったとする。すると第1問は、女の子であるかだ。それでNOだった場合は全て綺麗さっぱり100%落選する。このフローチャートに次郎を乗せよう、するとどうだ?第1問、NOです。はいさようなら。その後のさばさばとか、お酒とか、そういう項目にたどり着くまでもない。

「女の子って言っただろーが!!」

「いやー、アタシほぼほぼ女の子じゃない?」

「じゃないに決まってんだろ!」

女の格好してても男は男だ。NOである。次郎はキャハハと笑いながらまた酒を煽った。馬鹿が進むから酒をやめてほしい。

「でもさぁ、兄貴が言ってたよ、主の玉手箱からかんわぃ〜い顔した男の子の桃色動画が出てきたって」

「アレは顔が好みだっただけで間違えたんだっ!」

わかってくれ、大○薫は仕方ない。しかも俺は大○薫で抜いてはない。寸でのところで我慢したから、セーフだし、ちょっとイケそうだと思った自分も殺したいと思ってるんだ。つーか、他人のオカズBOXを勝手に開けるんじゃない!

「いいじゃん、アタシ、アンタのこと好きだし?」

「俺はきら……っ」

いや、嫌いじゃないけど。嫌いじゃないけどなんと言ったらいいのか。ヤるとか、ヤらないとか、そういう次元にいるわけないだろ。

「きら、なんだい?」

「嫌いじゃないけど……」

「キャハ、嬉しー!ほら飲んで飲んで」

どこから取り出したのか、お猪口より一回り大きな盃になみなみと注いだ酒が渡された。オカズBOXを探られて、俺の性的趣向が明け透けになって。こうなったらヤケ、もうヤケ。馬鹿の次郎と一緒に俺も馬鹿になるしかない。女も好きだが、酒も好きだ。些か弱いのが辛いところだが。


***


「じろー!もう一杯!」

「もうやめときなって、アンタ弱いんだから」

「ふぇ〜っ」

「ほら、部屋までおくるから」

なんか、ふにゃふにゃする。次郎とお酒を飲むのは楽しい。楽しいからもう一杯いきたい。でも次郎は、俺の肩を支えて立ち上がった。俺もつられて立ち上がって、よろよろと歩き出す。えーと、部屋はどっちだったっけ。次郎に導かれるまま、のろのろ。夜の本丸を酔っ払いの馬鹿二人が歩く。

「しっかりしな、着いたよ」

もう敷かれていた布団に、倒れこむように寝そべる。身体がふわふわして、気持ちいい。ちょっと飲み過ぎたかも、しれない。布団の上を転がった俺にタイミングを合わせて、ぱらりと掛け布団が捲られる。俺はおとなしくその中へ寝転んだ。すると目の前に布団を捲る、俺の理想通りの女の子の顔があった。

「風邪引くだろう?布団をかけ……」

「うわ……じろー、めっちゃ美人見つけたんだけど」

「は?」

きりりとした、しかし驚いた顔をしている目の前の美人の唇に唇をつける。あー、めっちゃヤりたい。かわいい。けど、どうしたらいいのかわからなくて、俺はただ美人と見つめあった。美人はちょっと困ったように笑っている。

「をーっ、キスしてしまった!かわいい!」

「アンタねぇ……」

どこからか次郎の声が聞こえた。二郎、俺はもう布団に入ったし、この美人と懇ろになりたいからどこかへ行ってくれないか。頭がふわふわして言葉が出てこない。えーとえーと、なんて言おうかな。

「…………ヤりたい?」

「めっちゃヤりたい……」

あ、やべぇ、こんなこと言って美人に引かれたらどうする。誘導尋問やめろよ次郎!美人は俺に微笑みかけ、今度は美人の方から俺にキスをした。舌がぬるっと入ってくる。えっ、ちょ、これ、ワンチャンあるで!美人の手が(思ったよりでかい)頭の後ろに回って、さらに深く口付ける。こう見えてキスはしたことあるので、俺も美人の唇を貪った。美人と一緒に狭い布団の中へ潜り込む。それにしても狭い、こんなにこの布団狭かったっけ。

「は、ちょ、タンマ……」

美女の手が俺の浴衣を弄り、トランクスのそこへ触れる。ちょっと待て、この美人かなり手馴れてるぞ。俺も美人を脱がそうとその身体を弄るけれど、美人は着物だったので俺には糸口がつかめなかった。無念。そうしてるうちに、美人は俺のアレを下着越しにモゾモゾと揉む。とんでもない美人だったから、俺はもう興奮している。

「アンタ意外にデカいんだねぇ、アタシや兄貴には劣るけど」

「み、見てんじゃねーぞ、次郎!」

また次郎の声がする。俺と美人の逢瀬をどこかで見てるらしい。次郎だったらやりかねんし、悪趣味だからやめろって。美人は布団を完全に捲ると、俺をひっくり返してうつ伏せにして、トランクスを剥ぎ取ってしまった。尻を持ち上げられて後ろに回られて、よく見えない。美人の顔が見たいな、と思ったその時、尻の間にぬるっとした感覚がした。

「ひ、やぁーっ」

AVでしか見たことないけど、アナル舐めだ……!汚いしやられたいと思ったことはないけれど、実際やられるとマジ気持ちいい……なにこれ。美人だし、アナルも舐めてくれるとか……どうしてこんな最強の美人が本丸にいるんだろう。もっと早く懇ろになればよかった。

「なぁ、も、俺、はちきれそう……っねぇ、もう、やめて……。」

お尻を引っ込めて、美人の前に座る。美人の名前が知りたい。初めて俺が交わる女の子。かわいい名前だといいな。美人はかなり座高も高くて、俺は見上げる形になる。その顔を下から見上げると、なんだか見覚えがあるような気がしてきた。

「俺、きみの名前……」

「…………」

「…………次郎?」

「あったり〜。今更気づいた?」

えっ、美人もとい、次郎である。次郎だ。次郎だった。次郎。次郎である。

「…………次郎じゃん!」

「だーかーらー、そうだって言ってるでしょ?ねぇ、気持ちよかった?お尻の穴舐められるのって、結構気持ちいいでしょ?」

「…………騙された……」

「人聞き悪いなぁ〜全然騙してないんだけど……。ヤりたいかどうか聞いたじゃない?」

うっ、確かにそうだが。ヤりたいって言ったのは俺だが。しかしその、あるだろ!なんか!そういう!うまく言えないけど、大前提というか!なんでそういうの超えちゃうかな!

「アタシ達が打たれてから、まだまだ同性同士で身体を重ねてた時代のほうが長いのよ。それにね……」

「それに、なんだよ……」

「好きな人に抱きたいって言われて、興奮しない男っていると思う?」

月明かりしかないし下から見るとあんまりわからないけど、次郎はちょっと照れてるのか、顔が赤い。そんな顔して、ちょっとかわい……くねぇぞ、男だろ。勘違いするからそんな女々しい顔すんな。俺が返事に困っていると、次郎は俺の手をとって、次郎のそこを触らせた。

「……はっ?」

「言っただろう?興奮してるって」

信じられん。次郎の次郎はデカい。触ってもないのに、こんなにデカいと……と、思っていると、俺に触られたせいなのかまだまだ膨らむ。ちょっとまてよ。頭の容量に情報が追いつかない。

「アンタが抱きたいって言うならアタシは下になるし……まぁ、この有様だからちょっとキツいかもしれないけど、アンタが望むならアタシが上になってもいいよ」

言いたいことはわかる。し、やっぱり俺の理想通りの美人の顔だ。しかし次郎である。頭の中がぐるぐる回る。俺が答えを出せない間、次郎は俺の手を使ってアレを摩るし、反対の手で俺の膝をすっごい摩ってくる。俺はなんとか、なんとか胸の内を説明しようとする。

「…………初めて挿れるのは女の子がやっぱりいいです……でも、」

「へぇ〜っ!驚いた!アンタ、かなり無謀だねぇ!」

「ま、まてまてまてまて!違うぞ!間違えた!」

「男に二言はないよ!決まりだねぇ!」

ちょ、待て!でもっつったろ!でも、だよ!続くんだよ!そんな俺におかまいなしに次郎は俺をはっ倒す。浴衣の前を割られて、萎えてきていたアレを手で撫で回される。う、わ、上手い……あっという間に俺は興奮の端へと追いやられた。さらに脚を抱え上げて、先ほど同様アナルまで舐められる。やばいやつ!

「ん、ふぅ……ん、ほら、声上げていいんだよ?下の特権じゃないか」

「おま、なん、なんでこんなに、上手……っ」

「そりゃ、アンタみたいに初めてじゃないからねぇ。キャハハ!」

うるせぇ!馬鹿にすんな!と言ってやりたかったが、なんだか、もう、ちょっとやばい。他人にされるのってこんなに気持ちいいものなのか。歯を食いしばって漏れそうになる吐息を堪える。

「あーあ、黙っちゃってかーわいい。もっと気持ち良くしてあげよっか?」

「……っ、るせ……っ」

「ちょっと待ってねぇ〜」

勝手に襖を開けられて、取り出しましたる重箱、俺のオカズBOX。そうやすやすと探るもんじゃない!怒るぞ!次郎は慣れた手つきで中を漁り、ボトルを取り出す。今気づいたけど、今のうちに逃げるしかねーんじゃねーか?このまま太郎の所に行けば、この暴走オカマ弟をなだめてくれるんじゃねーか?

「あ、言っておくけど、兄貴の所に行っても無駄だよ。兄貴もアンタのこと好きだし、アタシのよりデカいから、切れるよ」

ヒィ……ッ!切れるって、何が……いや、わかってます。言わなくていいです……。次郎はボトルを持ったまま俺のところへ戻ってくると、力任せにボトルを空けて俺の下半身にぶっかけた。それ俺のオナホ用のローションだぞ!

「ろぉしょん、っていうんだよねぇ。未来の通和散でしょ?」

「よくご存知で……」

次郎はアレだけじゃなくて身体もデカいし、大太刀を振り回してるだけあって俺より力が強いのは火を見るよりも明らかな訳で。観念するしかないのか、逃げられんわ。アレを緩く扱かれながら、アナルに指が添えられる。しばらく撫で回していたそれが、つ、ぷ、と入っていく。変な感じがする。

「キツい?」

「いや、へ、変な感じ……」

何を素直に答えてるんだ俺は。しっかりしろ。痛いとかキツいとか無理とか適当に言って諦めて貰えばいいんだ。よっしゃ!頑張れ俺!心の中でファイティングポーズをとった俺の中へぐりっと指が入る。冷たさに、俺は声を上げた。

「ヒャッ……!」

「あ?きもちーんだ?かわいいねぇー」

「ち、ちげっし!」

何度か出入りしたところで指がもう一本添えられる。入口……じゃない出口は柔らかくなっていて、二本目がやすやすと入っていく。よし、今だ。

「あーーっ!いってぇ!チョーー痛い!まじ無理!」

「…………」

「次郎!イテェわ!まじ無理!抜い……っん」

呆れた顔の次郎が、激しいキスをする。吐く息まで食べるような凄まじいキス。そのまま中を探られて、ぞくっとしたものが背筋に登る。空気が薄くて顔を顰めると、次郎は唇を離した。

「……アンタ、演技が下手だねぇ」

「ちが、ちがわい……まじ痛くてさ……」

「でももう慣れただろう?」

「あーー痛い!いたいわー!」

「あっはっはっはっ、馬鹿だねぇ〜」

俺に言わせりゃ、お前が馬鹿だ。痛いって言ってるんだからやめろよ。俺のこと好きだったら、やめろよ。本当に痛がってるかもしれないだろ。つーか痛がってるだろ。

「好きな男が嘘ついてるかどうかくらい、鈍いアタシにもわかるよ?……それにね、痛くないようにしてあげるから、安心しなさいっ!」

「まっったく安心できねーだろ……馬鹿……」

好きな男ってなんだよ。俺は産まれてこのかた、好きな男なんてできたことねーからわからねーよ。好きな女、好きな男、好きになったら嘘が見抜けるんだろうか。今まで俺が、手を繋いだ女、キスした女、振られた女、みんな俺のこと好きだったんだろうか。俺の嘘、見抜かれてたんだろうか。考え事をしてた俺は、次郎が入れられる指をもう全部殆ど入れてしまって、次に痛がる機会が無くなっていることに気がつかなかった。

「さぁて、お待ちかねの……」

「待ってねーから!今すぐやめたいから!」

「だってぇ、ここは準備万端だよ?」

それは俺の意思じゃない、準備万端にしたのはどこのどいつだ。次郎はローションを自分のアレにも塗すと、数回手で扱いて俺の所に当てがった。熱いし……デカいし、これ、本当に入るのかよ?無理じゃね?

「や、これ、準備万端じゃないだろ……デカいし、ちょ、むり……」

「だいじょーぶだいじょーぶ!ろぉしょんついてるし!」

ローションを過信しすぎ!ぬっと押し込まれて、流れ込むみたいに入ってくる。押し広げられる、ちょっと、というかかなり、苦しい。アナルから、みちみち音が出てる気がする。腰に添えられている次郎の手に手を重ねて、一所懸命耐えた。

「じ、ろ……っ、アッ、あっ……」

「ほら、もうちょっとだから、頑張りな、ん、んっ」

「……っ、くるし、い、」

「はぁっ、ほら、全部入ったよ」

次郎の次郎のデカさがどっしりと伝わってくる。苦しい。すごく苦しい。俺今、情けない顔してるんだろうな。次郎の顔を眺めると、次郎は俺の目を見てヘラっと笑った。なに笑ってんの?

「ひどい顔だねぇ」

「てめ、の、せいだぞ……っ」

「はいはい、責任とりまーす」

責任ってなんだよ、と思った瞬間、次郎の次郎が抜けてく。身体のよくわからないところから力が抜けるようで、俺は思わずため息を吐いた。力が抜けすぎてこのまま俺、溶けるんじゃないかと思ったところで、今度はぐっと押し上げてくる。かっこ悪い声が出た。

「ウェッ」

「はぁ……っキツい……」

「マジ、っちょ、や、やさし、く、ウッ、うぇっ」

次郎の大きな手が、萎えたままだった俺のアレに触れる。さっき以上に巧みに扱かれて、俺のアレは簡単に勃ちあがった。腰を動かしながらここまで上手く高められるなんて、どんな手練れなんだよ。次郎の動きは、どんどんどんどん激しくなる。

「このあたり、かなぁっ、えいっ、えいっ、」

「んぁっ!?」

次郎の次郎が執拗に一箇所を攻め立ててくるので不思議に思っていたが、その瞬間、身体にあり得ない衝撃が走った。激痛とか、そんなんじゃなくて、身体の奥が呼び起こされるような、とにかく感じたことない感覚だった。

「じろ、アッ、んぁっ、なんか……っへんっ、へんなのっ」

「おっ?やっぱり、ここだったね!ほら、ほらぁっ!」

「じろ、じろーっ、助けてっ、」

身体がおかしい。次郎が動くたびに高まってくる。俺、おかしくなる、身体が変になる。怖くて次郎の手にしがみつくと、次郎は一層動きを激しくした。何かが身体の奥の方から迫ってくる。分かった、これ、イクんだ。

「あ……っはぁっ、んぁーっ、じ、ろっ、来る、なんかっ、」

「アタシも、そろそろ、限界っ、」

「じ、ろ、じろっ、……っう!!」

身体中、びくびく脈打って、俺はイった。次郎のアレも精液を吐き出したようで、中で震えている。一気に脱力感に襲われ、次郎のアレが抜ける感覚にぞくっとした。

「処女卒業、オメデト」

「…………は?」

おめでとうございます、本日この時をもちまして、俺は行き遅れた童貞から、オカマにケツを掘られた童貞にランクアップしました。……ってまっったくめでたくねーんだけど!そもそもランクアップじゃない気がするんだけど!次郎は枕元のティッシュで手早く後片付けをした。こんなところまで手練れてますこと。俺は身体を落ち着けるので精一杯。

「さぁて、と。今日はこのまま一緒に寝よっか?」

「うわ……独りで泣くことも許されない……」

「なんならもう一回する?」

「勘弁してください」

トランクスを履いて、浴衣を整えて次郎と一緒に布団に入る。すごく狭い。

「うぅ……一生の不覚、オカマに掘られた……」

「やぁねぇ、アタシに抱かれたからって、アタシと一生添い遂げるわけじゃないでしょ?」

「え?……次郎はそれでいいのかよ。俺のこと、好きなんだろ?」

「あっはっはっ!アタシは別にさみしくなんかないよぉ!」

「嘘つくなよ」

「…………」

そんなの嘘っぱちだ。根拠ないけど、なんとなくわかる。いつもおしゃべりな次郎が黙ったのが気になって、顔を見ようとしたら大きな胸に抱き寄せられた。次郎と布団にすっぽり包まれて、顔が見えない。もぞもぞと動いてみる。

「……見るんじゃないよ」

なんだそりゃ、まぁいっか。すっかり酔いも醒めたと思ったのに、疲れたみたいで、なんだか眠い。このまま次郎の腕の中で、眠ってしまおう。夢の中で逢えたらいいな、次郎にそっくりなあの美人に。

「そんなこと言って、勘違いするじゃないか……」

夢枕に、そんな次郎の声が聞こえた気がした。





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