忍足くんの気になる跡部様


「なぁ、跡部」

「いい加減、うぜぇ」

「堪忍な。せやけど、聞いたって」

「はぁ‥、何だよ」

「跡部、病院とか行ったことある?」

「ねぇな」

「せやろな。専属医おるもんな」

「あぁ」

「俺な、この間行ってんよ。病院」

「おい、聞いてねぇぞ!」

「あ、怪我とかちゃうよ。インフルエンザの予防接種」

「学校であったじゃねぇか」

「微熱あって出来へんかってん。で、後日にやったんやけどな」

「‥あぁ」

「ほら、俺ら中学生やん。小児科やん」

「!‥あぁ」

「ちょ、今ちょっと驚かへんかった!?」

「いや、驚いてねぇし。話続けろ」

「‥まぁ、ええわ。で、病院で小児科行ったんやけどな。看護師さんに言われたんや」

「何をだ?」

「大学生は受付こっちやないで。って」

「‥‥‥‥‥」

「跡部さん。笑いたいなら笑ってくれてえぇねんで」

「いや、笑ってねぇ」

「大人びて見えるんわしゃーないけどな」

「別にいいじゃねぇか」

「せやけど、跡部と一緒に街歩いててどないなんやろって」

「は?」

「兄弟とか、もしかしたら悪い男と引っ掛けられた美少年とか」

「‥‥馬鹿か」

「跡部、どう思う?」

「俺様が美しいのは当然だ」

「まぁ、せやね」

「‥別に関係ない奴らがどう思ってようか、どうでもいいだろう」

「‥‥せやね」

「あぁ」

「愛しとる、跡部」

「あぁ、知ってる」



end...yes,end

最終的にそこに行きつく忍足くん

12.02.13


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