プロローグ


「分かり合えない事は無いと思うんだけどネェ…」

「分かり合う必要なんかねぇだろ。オレはアイツが嫌いで、アイツはオレが嫌い、それ以外の何でもねぇ、それで良いんだよ!!」

「どうしてそれが当然だと、まるでそれが義務であるかの様に君は言うんだい?」

「別に…オレはっ」

目の前の男は、目を細め妖美に微笑む。

「何を…そんなに怖がっているんだい?」

静か過ぎる部屋に響く声。





「君たちは…似ているネ」





ただその言葉に絶望を覚えた。



カゲフミ


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