Review
7:月の民の唄


著者:輝羅様
HP or 作品直通:白と黒の螺旋
ジャンル:ファンタジー


 02/07時点での更新分まで読ませて頂きました。(笑顔の下に月は行く5頁目まで)
 この度はご相談頂いた点に沿って、書かせて頂こうと思います。

1.文章全般について
 三人称で話が進められていましたが、第一章の冒頭が限りなく一人称に近かったため、読み進める途中で少々混乱してしまいました。一人称の心積もりで読んでも、あまり違和感がないような印象を受けます。
 ですがそれ程に、視点の主の雰囲気に馴染んだ読み易い文章とも言えます。

 読み進める際に感じた違和感があるとすれば、ダッシュ(――)の使い方が少々気になりました。あと感嘆符(!)や疑問符(?)のあとにスペースが空けられていますが、時たま空いていないことがありました。

2.キャラそれぞれについて差別化がなっているか
 確かに個性的なキャラクターではありますが、会話が続くとどうしても混乱してしまいます。私は特に、洸さんと七緒さんがさらっと読んだ印象の中で被りました。
 しかし、異世界に渡ってきた五人組の発言等の量を、なるべく均等にしようとしているのも文章越しに伝わってきました。
 どうしても文章のボリュームが増えてしまいますが、二人以上が立て続けに喋った時も、なるべく誰が喋ったのか描写すれば簡単にキャラの差別化が出来ると思います。是非お試し下さい。

3.会話以外の描写について
 登場人物の外見等はとても分かりやすかったです。ただ、いっぺんに登場人物を出されてしまったので、私の中で上手く把握出来ないまま読み進めてしまった節がありました。
 読者に印象付けるような出来事と同時に、人物の紹介を入れると効果的かもしれません。
 あと、聖獣の描写が少し物足りないような印象を受けました。紗夜さんの獅子の姿をした聖獣は緻密な描写で、未だにイメージ出来るくらいですが、それ以外の聖獣だとどうしても物語の展開上さらりと流されているように感じたので、ちょっぴり寂しいです。

4.感想
 全体の印象としてはテンポも良く、一本筋の入った物語の運び方だと感じました。何だかんだで異世界に馴染んで奮闘している彼女達が可愛いです!
 しかし、若干「やっちゃえ」的な勢いで書いてると思われるシーンも見受けられたので、更新する前に冷静に文章を見直したりするとより良くなると思います。
 私事ですが、獅子の姿をした聖獣の出番を心待ちにしております!

 以上になります。ここまでご拝読頂き有難うございました!

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