03/12時点での更新分まで読ませて頂きました。(18話 9頁目まで) 非常に丁寧な文体で、言葉の流れを意識して書かれているのか、心地良いペースで読み進めることが出来ました。 こういう雰囲気の小説は大好きです。 重点的にとご要望頂いた文章力についてですが、私個人の意見としては申し分ないと思います。 ですが、是非今の現状に満足することなく高みを目指して欲しいです。 充分に魅力的な文章を書かれているので、その個性を伸ばせば伸ばす程更に物語全体の雰囲気が独特になり、それに魅了されてしまう読者さんも増えると思います。 情景や感情を一言で終わらせず、比喩を用いて読者に五感のありのままを伝えてくる文章には圧巻です。 逆に、それだけの表現力を持っていながら登場人物が言葉に詰まった瞬間等に「…、」や「……っ」等が比較的多用されているのは個人的に勿体ない気がしました。 出来るだけ記号に頼らずにミツキ様の言葉で表して下されば、この物語に引き込まれていく読者さんの幅はもっと広がるはずです。 少し話がずれますが、「」が一部半角になっていたり、序盤の方は一字分だけスペースが空いてる文があったりしました。こういうのは出来るだけ統一した方が良いと私は思います。 特に深い意味はないですが、偶然目に留まったのでご指摘させて頂きました。 それと、誤字や脱字が少々あったり、主語が抜けていていまいち分かりにくい文章もありました。 ・1話 2頁目→『明伎』という台詞が誰のものか分かりずらい→台詞の前後に「心地良く優しい低めな声が」等の描写を入れたり等々 ・10話 9頁目→『嘘をつかれた→虚をつかれた(?)』『(下部)明伎は兄の胸に…←文が入れ違っている?』 ・11話 7頁目→川上さんの台詞に誤字 ・12話 2頁目→再び柔らく微笑んだ→柔らかく ・12話 4頁目→伏せた目を迷わせた→さ迷わせた ・18話 1頁目→端整な顔立ちが→端整な顔が(の方が良いと私は思いました) 文章の点で気になったことを簡単に纏めてみました。参考にして下さると幸いです。 また、もう一つご要望頂いた物語の展開や構成はこれも特に問題点はないと思います。 雨が苦手な理由が明かされるペースも自然ですし(もどかしい感じの流れがまた好みです)、物語上の段階を経て明伎さんのことをすんなり理解することが出来ました。 欲を言えば、第一部ラストの裕司朗さんにもう少し粘着して欲しかったです。第二部でもまだまだ関わりがあるみたいなので、第一部ラストのあの台詞だとあっさりし過ぎてるかな、と私は思いました。 あっさりした感じが彼の魅力だと思いますが、仕草とか表情で悔しさを表すのもありだと思います。 一人称に限りなく近い三人称ということで好き嫌いは分かれると思いますが、近親恋愛(?)という複雑なテーマに良く合っていて私好みの文章でした。 これから明伎さんが自分の問題をどう乗り越えていくか楽しみです! 以上になります。ここまでご拝読頂き有難うございました! |