殺人鬼の手記




あったかい血を浴びるとね、嗚呼、生きてるんだって実感するの。
だから私は人を殺すの。
首を掻っ切っていっぱい血を浴びるの。
今日も生きてるんだって。
たくさんの犠牲の上で私は息をして、生きているんだって感じるの。
あの高揚感だけは何度味わっても飽きないのよ。


懇願。
落涙。
断末魔。
鈍く光る刃物。
肉を裂く感覚。
暖かい血飛沫。
えも言えぬ快感。
鮮やかで真っ赤な体液を吸って重くなった服。
私の存在を確認するためだけに殺された人達。


ごめんなさい。
でもね、やめられないの。
そう、やめられない。


b a c k


「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -