!R15
ものすごくぬるいけど一応ワンクッション
「やっ、あ」
カタカタとキーボードを打つ右手と、彼女の中心でいやらしい音を奏でる左手。短くて甲高い声が部屋に反響して響き、まるで自分の部屋ではないような感覚が妙に心地いい。パソコンの画面に向けていた視線を自分の膝の上でガクガクふるえている彼女に移す。
「ね、気持ちいの?困っちゃうなあ、指だけでこんなになっちゃうなんて」
「んっ、や、やめっ」
「なになに?やめてほしいの?アハハ、君は嘘つきだねえ。ここはこんなになってるのに。体は正直だってこと俺は君に教わったと言っても過言じゃあない」
「っも、だめ・・んあっ!」
「おっと。まだダメだよ?」
「え?っあ・・、っふえ・・」
何度も奥を掻き回していた指をずるりと引き抜くと、彼女から溢れたものでてらてらと艶めいていやらしい。イク寸前だった彼女はもどかしい感覚に涙を浮かべ顔を歪ませながら俺を見上げる。あぁ、俺が一番だいすきな顔だ。
「ねえ、欲しいかい?」
「っ臨也、の、いじわる…っ!静雄に、言いつけ、っひゃあ!」
「悪い子にはお仕置き」
「っふ、あ」
中途半端に乱れた服から覗いているまっしろな肌に手をすべらせる。ふたつのふくらみを、やわやわと遊ぶように触れば焦れったい声が漏れる。幼い頃から見てきたけれど、昔はあんなに色気の欠片もなかった彼女が今ではこんなにも自分を楽しませてくれる、熱くさせてくれる、喜ばせてくれる!ずっとずっと昔に欲っしていたものが今では何年も、すっかり自分だけを求めている。あぁなんて気持ちいんだろう。全部、ぜーんぶ俺のものだ。そろそろ自分のものも限界になってきたので、本格的に始めようかとキーボードから右手を離したとき、どさっと音をたててデスクに大量の書類が置かれる。
「ちょっと。仕事中にやめてくれる?」
おいおい波江、それはない。
20100529
最初に言いますすみませんでした。臨也さんは左手でもうまいんだろうなあと思って書いたんですけどなんの意味も無いものに…しかも中途半端でぬるい…もう一度言いますすみませんでしたァァ!ちなみに波江さんはずっといた。