しあわせですか?だなんて当たり前に決まってる!わたしは迷わず「はい」と答えるわ。だいすきなひとたちに囲まれて、愛しい彼がいて、これ以上のしあわせなんかあるのかな? 「うー、今日も体だるいなあ」 うーんと背伸びをする。ちょっとした気だるさはあるものの、おひさまの光が通る部屋で真っ白なシーツにくるまりながら、隣でまだスヤスヤと寝息をたてている彼の寝顔を見れるわたしはやっぱりしあわせもの。おひさまの光でキラキラ光る彼の綺麗なふわふわの金糸に指を通す。もし、わたしと彼との間にちいさな命が宿ったとしたら赤ん坊はどちらの髪色になるのだろう。わたしは自分の黒髪よりも彼の綺麗な髪色を受け継いでほしい。そんなことを考えていれば、彼の体がピクリと反応してうっすらと瞼が開いた。 「おはよう、ナマエ」 「ご ごめんね?起こしちゃった?」 「いや、大丈夫だよ。それより体調は大丈夫?」 「心配だし、やっぱり病院にいこう。」 「びょ、病院はヤダ!ここここわいもん!いたいもん!」 「ジョ、ジョジョジョジョ、ットォォオオ!!」 「いや誰だそれ」 「よ、よく聞いて聞いてくれる?」 「わかった、とりあえず聞けばいいんだね?どうしたんだい?」 「」 春の日差しがぽかぽかと流れる昼下がり。珍しく時間が空いたジョット きっと、 「なんかこの子が宿ってからジョット」 どこまでも広がる大空を仰ぎながら、お腹の子も fin |