妄想
2013/10/14 19:39
つまらない日々、僕と同じようにつまらなさそうにしている彼女がいた。
彼女とは、あまり関わらなかったが、ある日、彼女と二人きりになった。
クラスのみんなは真面目で、もう教室にいるだろうという時、僕はゆっくり歩いていて、そして彼女も僕と同じように歩いていた。
喋りかけると彼女は、営業スマイルのような表情で相槌を打った。
最初の対応としては、とても適していると思った。
今まで、喋ったことのないやつと話をしたのだ。当たり前だ。
もっと彼女のことを知りたい。
彼女の笑顔をみたい。
そう思い始めた少し寒くなってきた秋だった。
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