∴カイとシュウ
(カイくんの口調がよく分からない)
俺とシュウが出会ったのはエンシャントダークが結成される前、ゴッドエデンの森の中でのことだった。
その時の俺は強くなりたいと思いながらも、これから待ち受けているだろうツライ特訓を想像して気が滅入っていた。
そんなときシュウが現れたのだ。
サッカーボールを持っていたから最初は同じような仲間だと思っていたのだが、よく聞くとそんなことはなく、もともとこの森に住んでいるらしい。今考えても怪しかったが、その時は疑うこともせずこれから先の未来の不安をシュウにぶつけた。シュウはただ「ふぅん…」と興味深そうに返事をした。
「それって僕でも入れる?」
「サッカーが強くないと無理だよ」
「そこへ連れていってくれないかな。…もっともっと強くなりたいんだ」
その時のシュウの目には憎しみのようなものが浮かんでいたが、俺は見なかったふりをした。
「ねぇ、名前は?」
「シュウだよ」
「苗字は?」
「…苗字はないんだ」
さっきまでとは逆に、シュウは寂しそうな顔をした。
もしかしたら俺はこの時にシュウは普通と違うと無意識に気づいていたのかもしれない。それでもシュウという友人をここで無くしてしまうのはすごく惜しい気がしたのだ。
「俺はカイだよ。シュウ、君といっしょで苗字はないんだ。カイって呼んでよ」
途端にシュウは嬉しそうに笑い、俺と握手をした。
これが俺たちの出会いだった。
/僕に苗字がない理由
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カイくんが苗字出さなかった理由がシュウくんのためだったら私得\(^O^)/
カイくんは言うときはズバッと言うけど優しい子だと思います