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ホークアイ




私たちがヘリキャリアから本部に降り立ったのは、みんながクリスマスの飾り付けの片付けでもしようかっていう12月26日だった。
「おれたちはクリスマスしてないのに酷いな」
「チームでやってもいいけど、1週間も見続けた顔今見たくないでしょ?」
「そうだな」
庭の装飾を片付けたり、パーティの後片付けをしたりする家を横目に歩く。スーパーにつけば入口すぐのところにクリスマスケーキの割引セールや、クリスマスの装飾を安くで売っていて上から適当なものを引っ掴んだ。
「今からクリスマスか?」
「私たち二人で他の誰よりも楽しんじゃおうよ」
「悪くない提案だ」
口角をあげて笑う彼に頭を撫でられながらも装飾を端から掴んでいく。クリントは派手な虹色のケーキを選んでいた。てか、左手に小さいケーキいっぱい持ってるの隠してるのかもしれないけど見えてるよ。
60ドルものクリスマスグッズを抱え帰路につく。二人でふざけ、部屋を飾りつければここは12月24日だ。
「ケーキ全部食べれるかな。後で誰か呼ぶ?」
「明日でいいだろ。今はお前を堪能させろよ」
「ミニスカサンタ着るべきだったね」
おもちゃのダーツを全て真ん中に投げつつ、私の腰を抱き寄せてくる彼に、シャンパンを持ち寄りかかる。もう目を隠すサングラスも全身につけてる矢も、マスクもない。ホークアイと職員じゃなくて、クリントと○○だ。クリントの素の顔を見れるのは私だけと優越感をもちながらおぞましい色のしたケーキをフォークで彼の口に突っ込んだ。

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