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ルフィ




ルフィにとっては肉がたくさん食べれる日。それ以外のなんでもない。そんなことは昔から分かってたから特にショックは受けてないが、私をずっと置いておかれると寂しい。肉を食べるために伸ばした手と逆の肩におでこをくっつけた。
「寂しいな、ルフィ」
「ん?……肉食うか?」
「今はいらない」
私が暗い顔してるのが何故か分からないらしく、90度になるんじゃないかってぐらい首を傾げてる。それでもいいやルフィが隣にいるし。
「なら、ここにいろよ」
肩を抱かれたかと思えばルフィの太ももの上に頭を移動させられる。見上げればルフィがにかっと笑った。
「ルフィなにしてんだ!そんなことしたら○○ちゃんが汚れちまうだろうが!」
「いいんだってよ、おれとずっと一緒がいいもんな」
その言葉に恥ずかしくなり顔を手で覆えば、サンジくんが被っていたサンタ帽が頭に落ちてきて、それで顔を隠す。ルフィが取ってくれたのだろう。
「なぁ、サンタはおれに何くれんだ?」
「私の肉あげるよ」
「ほんとか!……でもいい。それ食った○○と遊びてェ!」
食えと私の目の前に肉を差し出しているが、目はキラキラと輝いている。だから一口食べて差し出した。あ、もうなくなった。
「よし!遊ぶぞ!」
飾り付けしたキラキラな船内を腕を引っ張られ走る。それに必死に着いていきながらにこにこと笑うルフィにこんな日も悪くないなと私も笑った。

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