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エース




エースをちょっと弟みたいな、可愛い存在として見てる私はプレゼントを枕元に置くことにした。朝どうやって驚くかなとか、喜んでくれるかなと思いながらすやすやと寝息をたてる彼の頭の辺りにプレゼント袋を置く。わくわくして寝れないかもしれないなと思いながら、彼と向かい合うようにベッドに入り込んだ。


さっきまで本当に寝ていた。でもおれが二番隊隊長だってこと忘れてないか?人の気配が近くで動けば起きる。起きて彼女を驚かせてもよかったけど、その彼女がそっと枕の辺りに何かを置いたからやめた。今すぐ目を開けて彼女の驚く顔と置かれた物を見たいという好奇心とサプライズを壊したくないの間で気持ちが揺れそわそわする。早く寝ないかなと子供のように思っていれば十分ちょっとで寝息が聞こえ、目を開けた。
「やわらけー」
彼女の頬をつんつんと楽しみながら、そっとベッドから降り、机の引き出しを開ける。小さめの箱とメリークリスマスと書いた紙を彼女の枕元に置いた。プレゼントを用意してるのはお前だけじゃないんだぞ。明日彼女は驚いてくれるだろうか。それとも固まるだろうか。一通り笑ったあと彼女の手首に大切につけてやろう。
「メリークリスマス、また明日な」
柔らかい髪にキスして満足したから、彼女の体を引き寄せしっかりと抱いて眠りについた。

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