寝起きの悪戯

大きな寝言が聞こえ、目が覚めると寝言を言った本人はまだ寝ていた。髪の毛を触っても起きないのをいいことにじっくりと彼の顔を見つめ鼻に口付ける。眼鏡のない寝顔が可愛い。そう思うとじっとしていられなくて彼の瞼に頬に、鼻に何回も何回も口付けた。

「ぐ、」

動きが多くなり目がうっすらと開く。眉間に皺がよってるし、三白眼なせいですごく目つきが悪い。面白いからおでこにもキスしておこう。

「おはよ、顔怖いよ」
「○○がいたずらするからだろ」

腰にまわっていた手に力がこもりさっきよりも引き寄せられる。肩に顔を埋めてくるからまだ眠いのだろう。

「まだ寝てていいよ。仕ご、」
「おれまだちゃんとしてもらってないんだけど……キスしてくれる?唇に」

寝起きの掠れた声で囁かれるとする以外の選択肢なんて見当たらなくて、返事をする代わりに彼の首に腕をまわした。

[ 43/47 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -