ゾンビ

サンジ


サンジくんを齧って仲間にしてやろうと企んでキッチンまで来たのに何、この誘惑は!
「あ、○○ちゃん。その服ゾンビかフランケンシュタイン?よく似合ってるよ」
「何この量のお菓子……しかも可愛い!」
「○○ちゃんがTrick or Treatを言うときに無いと困るからね」
にこにことしながら後片付けをしているサンジくんに、完全に負けた気分だ。ぐぐぐと思いながらじゃあこう言ってやる!と声をあげた。
「Trick and Treat!お菓子くれても悪戯するんだから」
「本当かい!それは楽しみだなぁ、どんな悪戯してくれるの?」
だめだ。何言ってもサンジくんには効かない。仕方ない悪戯しよう。近づきしゃがんでもらい、勝手にシャツを少し肌けさせる。驚くサンジくんは無視だ。その首にがたがたとした跡を残すように噛めば彼は優しく私を引き離した。
「っわ……なにやってるの、○○ちゃん!だめだよ」
「これでサンジくんも仲間ね」
呑気に話す私に呆れたあと「おれだけにしてね」と抱きしめられたから「サンジくん以外しないよ」と噛んだところをもう一度舐めた。

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