ミニスカ魔女

シャンクス


宴も終盤で、人がばたばたと地面に転がっていく。シャンクスももう顔が髪と同じ色になるくらい酔っていて、あと3杯も飲めば落ちそうだ。それを確認して私は一度船内に引っ込み、着替えて出てきた。みんなお酒に夢中で気づかない。それを利用し、シャンクスを後ろからそっと抱きしめた。
「うぉ、」
「Trick or Treat」
そう言ってすぐシャンクスの手元にあるおつまみを取り彼から離れる。「Treatありがとう」と言えば何が起こったのか分からない顔をしていた、それでいい。私の仮装も見れただろう、と引き上げ船内に戻る。彼にじっくりと見られたくなかったから酔ったときを狙ったが、明日には忘れてくれてるだろうか。
「その服いいなァ」
「うわっ!」
もう脱ぐかと上着に手をかければ扉にもたれかかるようにしてシャンクスが立っていた。
「おれにちゃんと見せてくれねェのか?」
「5分限定だから」
「んー、じゃあまだあと1分はあるな」
そう言ったかと思えばこちらに寄ってきてキスされる。息も酒くさいし、最悪。離れるように胸板を叩けばもうどこを見てるかわからない目をしていた。
「あと何分だ?まァいいか」
ベッドに押し倒され、最低とシャンクスを睨むために上を向けば、頭がふらふらと揺れたあと私の首元に降ってきて、「ぐーーーー」と盛大ないびきが聞こえる。
「どうしよう」
寝てくれてありがたいけど、すごく重くて私が動けない!このあと誰かが通る度に声をあげていれば、ベックが助けに来てくれ、もう酔ったときにサービスしてやらないと心に誓った。

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