6/2 ルッチ

※付き合ってない


今日の任務はちょっと疲れた。いくら人間離れした力を持っているとしても私とルッチの二人しかいないわけで、数で勝負されるときつい。横にいるルッチも少し疲れた顔していた。

「一杯だけ飲みに行かない?ホテルに近いところにしよう」
「あぁ」

私たちが泊まってるホテルのすぐ隣のバーに入り即座にお酒を頼んだ。お互いしゃべることも特にないから静かに酒を喉に流し込む。喉が焼けるように熱くなりやっぱり仕事後の酒は最高だと唇を舐める。二人とも一杯じゃ足らなくなり次を頼むときに急に思い出した。

「ルッチ今日誕生日じゃない」
「くだらない」
「ここの会計もってあげる。なんでも好きなもの頼みなよ、ケーキ買ってくる?」

最後のは冗談で、鼻で笑ったルッチを見ていれば上等の酒を頼んでいて微笑ましくなる。琥珀色に輝くお酒に勝手にグラスをぶつけて「お誕生日おめでとうルッチくん」と笑えば「気色悪いな」と片方の口角をつりあげながら見下ろされた。

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