顔が熱いのがばれませんように

中将になって日も浅いがクザンさんに七武海召集に一緒に出ないかと言われた。1回経験しておいたほうがいいし俺仕事しなくて済むしと言っていて経験云々は建前だなと思ったが滅多にないことなので有難くついて行くことにする。


会議室でおつるさんや黄猿さんとしゃべりながらお茶を飲んでいるとおつるさんが私の後ろに声をかけた。

「おや、あんたが来るなんて珍しいね」
「噂の中将を見にな」
「、え」

私が後ろを振り向こうとするよりも早く首に手がまわり、指がするすると上がって顎を掴んで持ち上げられた。下手なことできずされるがままの私は、逆さまのドフラミンゴの顔が映り困惑する。その困惑のしようが面白かったのかフッと笑ったあと顔を近づけてきた。

「え、ちょっまって、くだ……」

流石に焦り肩を押すが力が強くて止まらない。みんなには悪いけどぶん殴ろうと手を振りかざせば私とドフラミンゴの間を横切るように氷塊が飛んできた。

「うわっ」
「ちょっと、俺の部下に手出すのやめてくれる?」
「フフフフ」

睨み合っている2人に挟まれた私は何も出来ず固まる。戦闘だけはしないでくれと2人を見つめながら願った。

「やめな。ドフラミンゴ、席は向こうだよ」
「……またな中将ちゃん」
「っ、」

一触即発の空気の中、声をあげたのはおつるさんだった。流石におつるさんには逆らえないのかドフラミンゴの手が離れていく。よかったと気を抜いた途端おでこに軽くキスされ、楽しそうな顔をされた。色々言いたいことはあるけどとりあえず能力発動しそうな上司を止めなきゃと熱いおでこを押さえた。

[ 35/50 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -