朝寝にしてしまおう

いつもワックスで固められてるラベンダー色の髪が今はおりていてさらさらと風に揺れている。社長と市長の頼りになる顔が引っ込み子供みたいな可愛い顔をしていて、愛おしくなっておでこに口付けた。その顔見ると夜の時の顔はもっと色気たっぷりだったことを思い出し1人で悶える。

「もうキスはいいのか」
「へ」
「もっとしてくれるのかと思った」

顔を隠して照れていれば、横から声がかかった。

「い、いつから起きてたの、」
「ンマーお前がおれを穴が開くほど見つめてた辺りから」

ほぼ最初からじゃない!余計に恥ずかしくなり顔を手で覆う。その手を剥がされ見上げられた状態で手にキスされた。

「早く教えてよ恥ずかしいじゃん」
「寝てるおれになにしてくれるのか気になってな。おれはもっと熱いやつでもよかったんだが」
「ご期待に添えずすみませんでした」
「今から期待に答えてもらうからいいよ」
「え、」

ぐっと彼の体が動いたと思ったらヘッドボードに背中を押し付けられていた。目の前にはアイスバーグさんで逃げようがない。

「今から……き、今日仕事でしょ」
「構わねェだろ休みにすればいい」
「…… 市長さんはわがままだね」

呆れて笑えばゆっくり口付けられシャツに隠れていた腰を撫であげられた。

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