猫と蛇

「ほら、どうした鳴いてくれよ」
「ベックの馬鹿……」

シャンクスから送られた猫耳のカチューシャをつけられ、(流石にしっぽのついた服は断固拒否した)今「にゃあ」と言わされそうになっている。

「やだ、ベックが言ってよ」
「おれは猫じゃないしな」

顎の下をくすぐられ顔が真っ赤になる。手首は彼に掴まれていて、言うまで逃げれないらしい。「……にゃあ。終わり!!これ取っていいでしょ!」
手を離してもらおうと暴れるが抑え込まれる。それどころか掴まれた手首を引っ張られ端正な顔が近づいた。

「知ってたか?蛇は猫を食べるらしいぞ」

目の前で舌なめずりされて声にならない声がでた。

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