あとがき

 丸一年かけて扱ってきた千空長編、これにて閉幕です!
 心の底では孤独を恐れ、一人で全てを背負わなければならない期間の千空を支えてあげたい。そんな風に思ったのがこのお話を始めるきっかけでした。
 とても傲慢な願いですが、それが許されるのが二次創作だと開き直り、最後までやりたいままに振舞ってきました。そんなお話をたくさんの人に読んでいただき、様々な形で背を押していただけて、感謝と有難い気持ちでいっぱいです。
 大変遅い歩みではありましたが、最後まで「止まりたくない、次も公開したい」と思えたのは皆さんのおかげに他なりません。ありがとうございます。
 晴れて夫婦となった二人は、もちろんこの先も石の世界を進み続けます。機会があれば是非その様子も書いてみたいですね。
 それでは、ここまでお付き合い下さいまして、本当にありがとうございました!

2022/1/30 キヤマ



◆人物紹介(あとがきバージョン)
夢主:
千空より四歳年上。ゲンよりさらに上であってほしかったので、この差となりました。
年長者らしい包容力と、年長者ならではの独善の両面を意識しました。
マルチタスクや状況把握が得意。反面器用貧乏で一点集中が苦手。単調作業に関わらないよう立ち回る強かさも持っています。
周りが決めた婚姻に従うつもりで生きてきましたが、恋を知り、そしてその変化を拒みました。しかし何一つ決断出来ず、千空に手を引いてもらってやっと前へ踏み出せました。
千空に対して恋愛と母性愛の両方を持っていて、場面によって表出する比率が大きく変わる人です。
デフォルト名は、花崗岩を指す呼び名から。

千空:
夢主がおふざけを許容しない性格なので、全編通して幼稚な面は鳴りを潜め、真人間の面が前へ出ることになりました。
百夜の一人息子としてたっぷり愛情を注がれたため、甘えることも甘やかされることも嫌じゃないだろうなと捉えています。
故に、保護者然とした夢主を他と少し異なる形で信頼していましたが、次第に唯一の心を交わしたい存在となり、そしてその変化を受け入れました。追い込まれたからではあるものの、玉砕覚悟で行動し、結果二人ともを救いました。
夢主に対して、今後は格好つけたい気持ちと甘えたい気持ちがせめぎ合うことでしょう。



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