好きで悪いか




〜ロックオン〜

「ティエリア、お前さんの彼女にハロを見てもらってくれ」

「……俺がやろう」

「え? でも今帰還したばっかりだろ。休んだ方が」

「俺が、やる」

「いやでも」

「貸せ」

「…はい」

「アーーー」






〜アレルヤ〜

「あ、ティエリア。八知見かけなかった?」

「部屋にいるが…なぜだ?」

「うん、実は機体でちょっと見てほしい場所が……」

「俺が見よう」

「え、でもティエリア今帰ってきたばっかり」

「機体に問題があるんだろう?」

「うんまあ問題っていう程じゃ…気になるっていうか」

「行くぞ」

「え、あ…ティエリア?」







〜刹那〜

「ティエリア、これを八知に頼んでおいてくれ」

「俺がやる」

「――頼んだ」

「ああ」








5時間後
〜スメラギ〜

「あらティエリア、疲れた顔よ。まだ休んでなかったの? ハロまで連れちゃって」

「ああ、これの点検も済んだのでロックオンに返しておいて下さい」

「ああはい」

「アーーー」

「失礼します……」

「ゆっくり休みなさいね。あっ、部屋に戻ったら八知にこのデータのチェックを………どうしたの?」

「やります」

「え?」

「貸して下さい」

「いえでも貴方は休」

やります













「う〜…ん……あれ…ティエリア………今から寝るの?」

「ああ、色々あってな…」

「こんな時間まで?」

「ああ。それより、君ももう少し寝た方がいい。まだ隈が取れてない」

「うん、でも仕事が……」

「しばらくは無い」

「え?」



うんざりとした顔のティエリアは、それでもどこかスッキリとしていて、私を巻き込んでベッドに倒れ込んだ。



結局、抱き枕状態でグリニッジ標準時間の昼過ぎになるまで、一緒に寝てましたとさ。











「手首の腫れの具合は?」

「うん? ああ大丈夫、腱鞘炎になりかけてただけで、治ったよ」

「そうか」



枕に頭を預けて目を閉じたティエリアは、それでも眠りにつくまで、八知の手首を労るようにそっと撫で、彼女の額に額を擦り寄せた。
















.。.。.。.。.。.。.。.

ヒロインちゃんの仕事を一手に引き受けて、甘やかしぃなティエリアさんを書きたかったが、なんか甘さが足りん。


090824


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