せっかく俺の家が近いから、ということで、アイスは俺の家に着いて落ち着いて食べよう、ということになった。

嬉しそうにパッケージを剥がす伊月の可愛いこと可愛いこと。
そんな伊月を微笑ましく眺めながら俺もパッケージを剥いだ。

「ぅわ、溶ける溶ける!」
「頑張れww」

伊月のバニラバーはそれ故に溶けるのが早い。
俺は焦ってアイスに舌を這わす伊月を見て、

後悔した。

汗で肌に張り付いた髪だとか、顔を洗った時に少し濡れたらしいシャツだとか、暑くて蒸気した頬や、汗が入ったらしい潤んだ目。

極めつけは溶けかけたアイス。

伊月を取り巻く全てがなんか性的で、エロい。

思わず生唾を飲んだ。

「…伊月、俺にも一口…」
「え?…ぅわ…っ」

アイスを持ってない方の手で伊月の頭を引き寄せて、唇を寄せる。
唇と絡めた舌を伝って、やたらと甘いバニラの味が俺の口の中に広がった。

「…っ、ん…っ、ぅ…ふ、あ、んぁ…」

初めは冷たかったキスが次第に熱く溶けていく。

溶け出したアイスが指に絡まるのが鬱陶しくて、
伊月にもっと深く口付けながら手元のテーブルに放り出した。

「ん、ぁ…ふぅ…ぅ、んん…っん」

伊月の手元を探ると、手放すタイミングを逃したらしいアイスでぬるぬるするやらべたべたするやら。

その指を絡めて、弱い力で応える伊月の手を握りかえして、
唇を合わせたまま、伊月を組み敷く。

「ひゅ、…が…」

「ん?…甘い」

「ひゅ…っ」

握ったままの手を引き寄せて口付けると、とろんとキスに酔っていた瞳が小さく見開かれる。

そのまま、伊月の細い指を丁寧に1本ずつ舐めあげると、
伊月の唇から甘い声が溢れた。

「ひゅーが…、やめ…ん…っ…」

「伊月、」

ああ、もう。暑いな。

「伊月、」

頭が可笑しくなりそう。



あとがき

フォロワーで私と同じ誕生日のゆうあ様に捧げます。
誕生日おめでとう\(^ω^)/

オチなしごめんなさいっホントに。
力尽きました…
裏を書くのは苦手なんです





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