一緒にいたいだけ



「好きだよ、日向。」

そう言えば、急な俺の発言に戸惑いながらも。

「あぁ、俺も嫌いじゃねぇけど。」

と言った。
ほんと、日向は鈍いよね。

俺はため息をつきながら続けた。

「言っとくけど、likeじゃないよ。loveの方で好き。」

すると、初めは何を言われたか分からなかったみたいだが、理解したのか、徐々に顔が赤くなっていく。

「ば、おま、は!?俺男だぜ!?」「知ってるよ。」

そんなの、見ればわかる。

そう言えば、日向は頭をかかえた。

「や、まぁ俺を女とか思っていたんなら、どんな目してんだよ、って感じだけど…。それにどっちかっつーと伊月のが女顔だし…。つか、お前それを言ってどうしたいんだよ。」

「…どうしたいって?」

日向の言わんとすることが分からず、問い返す。

「普通、告白って、付き合ってほしいから言うもんなんじゃねぇの。」

あぁ、なるほど、合点した。

「や、ふと改めて思ったから伝えたまでだよ。それに、付き合いたいとか以前に、俺はただ、」


一緒にいたいだけ


何か理由はいる?

そう問えば、日向はふっと笑い、いらねぇな、と言った。



fin.

い「真夜中の憂鬱」のちるこ様から相互記念にいただきました!
ありがとうございますm(_ _)m
伊月がさらりとしすぎて愛しくてお礼言う前にとりあえず「伊月」って呟きそうになりましたすいませんっ!orz