coat




「…ん、…っ」

光が消えたストリートのコートに残る自分の声が耳に痛い。

唇に噛みつくみたいにキスを仕掛けてきた日向は夢中になって俺の口の中を荒らしてくる。


2人で時間を忘れる位ワンオンワン。
やっぱり日向は強くて、でも俺だって俺なりにがんばってるし。負けたくない。
お互いに負けず嫌いでずるずると電気が消えるまで夢中になっていた。

電気が消えて、そこでやっと周りが暗くなっていることに気がついた。
いざ帰らないといけない時間になると、なんだか寂しくなって、


時間が止まればいいのにな

そしたらもっと一緒にいられる。


帰り支度をしながらそう呟いた直後だった。

触れるだけのキスじゃ飽きたらず、緩く唇に歯を起てられて
お前は獣かってツッコミを入れようかと思ったけど、
途中で日向はこういうことに関しては獣だったと気づいて苦笑した。

堪えられない声が唇からこぼれる度、日向のキスは荒くなる。

だんだん、脚に力が入らなくなっていって、俺は日向のシャツにしがみついた。

皺になるかな。

「…、伊月」
「…ぁ…、な、に…?」

不意に放された唇。
照れ臭くて、赤くなった顔を見られたくなくて、日向の胸によりかかった。
俺の背中を日向の腕が支える。


「だアホ。明日もあんだよ」


明日も、明後日も。


殆ど闇に呑まれた暗闇の中だと、赤くなった顔の色なんて見えないけど。

「おら、かえっぞ」


やっぱり熱くなった顔を隠すみたいに目を反らして日向の手を取った。






あとがき



野外でキスさせたかっただけ←

最近日月ばっかり書いてて他が進みません。
日月好きだーw
1000hitありがとうございますw

裏も書けるようになりたい\(^O^)/






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