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俺は仕事の疲れからか、うつらうつらしていた



『賢木さん、僕のランチを勝手に食べないでくださいよ』

『賢木さん、ダメじゃないですか』

『賢木!真面目に仕事しろ』


記憶の中の皆本が俺を掻き立てる


ちょっと黙っててくれないか

もう何も考えたくないんだ




「修二、もう起きないと…」


俺の名前が聞こえる
皆本は俺のことを名前でなんか呼ばない


皆本のことを想い過ぎて、俺が勝手に脳内変換しているのか?


さっきの言葉がずっと頭の中で繰り返されている


・・・俺はもう末期だな





   


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