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堪忍袋の緒が切れたのか、紫穂が立ち上がった


「もう見てられないわ、そこのバカップルは置いといてゲームでもしましょ?」

「ウチもそうするわ・・・。流石にこれ以上は・・・」

「熱いな〜お二人さんっ!じゃっ、ゲームしてくるな〜」


二人の世界から現実に戻った賢木の頬は赤く染まった


子供達は自分達の部屋に戻ったようだ


「・・・・・・。」


(気まずい・・・。薫ちゃん達が居たときよりもなんか恥ずかしいぞ・・・)


「なぁ・・・皆本、黙るなよ。こっちが恥ずかしくなるだろ」


それでも無言の皆本に、賢木は涙目になってきた


「なんか喋れって・・・」

「賢木・・・」

「ん、何?」

「寝室にいこう」

「・・・え?今の聞き間違いかな・・・」

「昨日の今日で悪いけど、何か君を見てたら・・・」

「俺を見てたらなんなんだよ・・・!?」

「ほら、寝室にいこう」

「答えろよっ!子供達も起きてるんだぞ、冗談だよな?」

「透視んでくれたら分かるだろ?」


皆本の表情がとてつもなく怖い


「今のお前は透視んではいけない気がする・・・」





   


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