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皆本は、おもむろにナイフとフォークを手に取り、俺のホットケーキを切り分け始めた


子供達は不思議そうに一連の動きを眺めている

「いや・・・、俺寝ぼけてないし。自分で出来るから・・・」

「ほら、賢木。切り分けたから食べやすくなったぞ」


(俺は幼児か!お前より年上だぞ!?)


食べるのを躊躇していると、今度はホットケーキを刺したフォークを俺の口元に持ってきた


「皆本・・・。お前酔ってるだろ?自分で食べるからっ・・・」

「そう言ってまた食べないんだろう?」

「お前が作った料理を今までに残したことがあるか?ないだろ?ちゃんと食べるから・・・」

「僕が君に食べさせたいと思うんだ。今だけ、僕の願いをきいてくれないか?」

「皆本・・・、わかったよ。これで最初で最後にしてくれよ?」

「じゃあ、口開けて・・・。あーん」


皆本の頼みなので、しょうがなく素直に従った


「ん・・・、美味しい」

「作った甲斐があったよ。はい、もう一口」


子供たちの顔はもう呆れている


「もう一口!?さすがに恥ずかしいわ!」

「一口も二口も変わらないよ。ほら・・・」


(駄目だ、こいつ壊れてる・・・)





   


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テーマ「人外ファンタジー」
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