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おぼつかない足でリビングに行くと、薫ちゃん達が席について待っていた


「センセ、ウチ待ちくたびれてもうたわ〜」

「皆本っ!センセが来たし、もう食べていいよな?」

「賢木も席についたことだし、じゃあ食べようか。ほら、手を合わせて」

「「「いっただきま〜す」」」


薫ちゃんは、主人からエサを与えられた犬のようにがっついている


俺の目の前にある皿にはホットケーキがのっていた

部屋中、甘ったるい香りで充満している


甘いモノは嫌いじゃないし、寧ろ好きなほうだ

でも、起きてすぐこんなに甘いモノを食べるのは如何なものか


「賢木、食べないのか?」

「・・・・・・。」

「寝ぼけているのか?」


反応に困っているだけなのに、皆本は俺が寝ぼけていると勘違いしている





   


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