□02 2/6 おぼつかない足でリビングに行くと、薫ちゃん達が席について待っていた 「センセ、ウチ待ちくたびれてもうたわ〜」 「皆本っ!センセが来たし、もう食べていいよな?」 「賢木も席についたことだし、じゃあ食べようか。ほら、手を合わせて」 「「「いっただきま〜す」」」 薫ちゃんは、主人からエサを与えられた犬のようにがっついている 俺の目の前にある皿にはホットケーキがのっていた 部屋中、甘ったるい香りで充満している 甘いモノは嫌いじゃないし、寧ろ好きなほうだ でも、起きてすぐこんなに甘いモノを食べるのは如何なものか 「賢木、食べないのか?」 「・・・・・・。」 「寝ぼけているのか?」 反応に困っているだけなのに、皆本は俺が寝ぼけていると勘違いしている ← → |