A late birthday*02 
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依然として雨は激しく降り続けている

皆本からの連絡はまだなかった



(あー・・皆本どーしたんだろ…もう夕方か。

よく考えてみれば、ここ数年は皆本たちが誕生日祝ってくれてたんだっけ…)


賢木はこの日非番で、まだ予定を入れてなかった

女の子を誘おうと思い、携帯に手を伸ばした


(こんな土砂降りの中誰も外になんか出たくないよなー…。俺、何考えてんだろ…)


そんなことを考えていると、携帯の着信音が部屋に響いた

管理官からだった



「もしもし、賢木です」


「・・・・・・。」


「管理官?」


なかなか返事が返ってこないので切ろうとすると、小さな声が聞こえた


「・・・センセ」


「おー、薫ちゃんか。どうしたんだ?元気ないな」


「誕生日おめでとう…」


(元気ねーな…。こっちまで元気なくなっちまうぜ?)


「ありがとなー。薫ちゃんたち今何処にいるんだ?」


電話越しで少し話し合いをした後、薫ちゃんから紫穂ちゃんに代わったようだ

紫穂の声のトーンがいつもと違っていた





   




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