A late birthday*02 2/3 依然として雨は激しく降り続けている 皆本からの連絡はまだなかった (あー・・皆本どーしたんだろ…もう夕方か。 よく考えてみれば、ここ数年は皆本たちが誕生日祝ってくれてたんだっけ…) 賢木はこの日非番で、まだ予定を入れてなかった 女の子を誘おうと思い、携帯に手を伸ばした (こんな土砂降りの中誰も外になんか出たくないよなー…。俺、何考えてんだろ…) そんなことを考えていると、携帯の着信音が部屋に響いた 管理官からだった 「もしもし、賢木です」 「・・・・・・。」 「管理官?」 なかなか返事が返ってこないので切ろうとすると、小さな声が聞こえた 「・・・センセ」 「おー、薫ちゃんか。どうしたんだ?元気ないな」 「誕生日おめでとう…」 (元気ねーな…。こっちまで元気なくなっちまうぜ?) 「ありがとなー。薫ちゃんたち今何処にいるんだ?」 電話越しで少し話し合いをした後、薫ちゃんから紫穂ちゃんに代わったようだ 紫穂の声のトーンがいつもと違っていた ← → |