□試 
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扉の目の前で葵は心配そうに賢木を見ていた



「センセ…大丈夫なん?」

「大丈夫だって。送ってくれてありがとな」


賢木は葵の頭をポン、と軽くたたいて管理官の元へと向かった



扉を開けると管理官は珍しく書類を読んでいるようだった



「あら…賢木クン?今日は帰っていいって…、何かあったの?」


不思議そうな表情だったが賢木の重い雰囲気に、真剣な表情になった


「管理官…、俺…」

「うん、ゆっくりでいいから。話してみて」


賢木はゆっくりと、考えていることを伝えた



「…じゃあ、警備員の人や皆本クンに触れられただけで拒否反応が出た…ということね?」


「まぁ…そうですね」


「警備員の人は分かるけど、皆本クンまで…。チルドレン達は?」


「別に大丈夫でした」

「他には何か変わったことは?」

「…そういえば、今日タクシーに乗ってる時もなんか不安で落ち着かなくて…」


そこで管理官があっ、と声をあげた


「共通点がノーマルってことかもしれないわね…。チルドレン以外のエスパーが大丈夫で、他のノーマルもダメだったら決まりね」


管理官は誰かと連絡を取り始めた


(皆本にも拒否反応…?なんでだよ…!?皆本はそこらへんの奴とは違うのに…)



  
   


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