□願 
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あれから僕の脳内で記憶が繰り返し甦る

僕を苦しめるように、忘れさせないように・・・



賢木と犯人との距離は、部屋の端から端だった

賢木の運動能力だったら、こんな致命傷にはならなかったんじゃないか?


あの時、君が避けていたら、今頃どうなっていただろう

僕と君は


僕があの瞬間、あの扉を開けたから・・・

君の後ろに僕がいたから、わざと避けなかったのか?
それとも、僕が名前を叫んだから・・・?


いずれにせよ、僕の所為だ

なんて無力なんだ

どうして君達のように能力がないのだろう

戦場に出て行く君達の後ろ姿を見て、無性に悔しくなる


僕に何が出来るんだろう?

僕はこれからどうすればいい?



  
   


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