□願 2/3
あれから僕の脳内で記憶が繰り返し甦る
僕を苦しめるように、忘れさせないように・・・
賢木と犯人との距離は、部屋の端から端だった
賢木の運動能力だったら、こんな致命傷にはならなかったんじゃないか?
あの時、君が避けていたら、今頃どうなっていただろう
僕と君は
僕があの瞬間、あの扉を開けたから・・・
君の後ろに僕がいたから、わざと避けなかったのか? それとも、僕が名前を叫んだから・・・?
いずれにせよ、僕の所為だ
なんて無力なんだ
どうして君達のように能力がないのだろう
戦場に出て行く君達の後ろ姿を見て、無性に悔しくなる
僕に何が出来るんだろう?
僕はこれからどうすればいい?
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