□深淵 
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重く冷たい空気が身体を包み込んだ


「ここは・・・?」


賢木が覚醒したときには、辺りは漆黒の闇で覆われていた

能力を発動しようとしても、全く発動できなかった

「俺が意識を失う前は一体、何してたんだ・・・?」

賢木は記憶の破片をつなぎ合わせ回想する


そうだ・・・!
俺はアイツに撃たれたんだ!とすると、今俺がいるのは何処だ?


生死の境目か?

俺の意識の底か?

・・・もう考えるのはやめとこう




ふと辺りを見渡すと、知らない間に見慣れた診察室に変わっていた

見慣れている景色のはずなのに、どこか違って見えるのはモノクロに見えているからだろう







  
   


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