□迫 
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賢木は念のため、扉の前に立っていることにした


「お前が黒幕か?」


賢木は単刀直入に訊ねた


「そうだ」

男は依然として怪しい笑みを浮かべたままだ



(こんなことまでして何なんだ!怪しく笑ってるのが気に食わねえ・・・!!)

賢木は怒りを堪えて訊ねる



「金で部下を雇ってまでお前がやりたいのは何だ?チルドレンか?」


「チルドレンは我々の目的には邪魔な存在だ。

失敗していなかったら、今頃君の顔をした者が殺しているころじゃないか?」


「何だと!?」

「君のフリをして油断さすんだ。面白いだろう?」

「・・・あいつらだったら、俺と偽者の違いぐらいすぐに気付くよ」


男が賢木のほうをじっと見る


「なんだよ・・・」

「・・・君は数年前の事件について知っているか?」


急に男の様子が変わった


「事件・・・?話してみろよ」



  
   


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