□迫 2/4 賢木は念のため、扉の前に立っていることにした 「お前が黒幕か?」 賢木は単刀直入に訊ねた 「そうだ」 男は依然として怪しい笑みを浮かべたままだ (こんなことまでして何なんだ!怪しく笑ってるのが気に食わねえ・・・!!) 賢木は怒りを堪えて訊ねる 「金で部下を雇ってまでお前がやりたいのは何だ?チルドレンか?」 「チルドレンは我々の目的には邪魔な存在だ。 失敗していなかったら、今頃君の顔をした者が殺しているころじゃないか?」 「何だと!?」 「君のフリをして油断さすんだ。面白いだろう?」 「・・・あいつらだったら、俺と偽者の違いぐらいすぐに気付くよ」 男が賢木のほうをじっと見る 「なんだよ・・・」 「・・・君は数年前の事件について知っているか?」 急に男の様子が変わった 「事件・・・?話してみろよ」 ← → |