□出現 
3/6




しかし、いくら掛けても賢木は出なかった


「おかしいな・・・、電源切ってるのか?」

皆本の脳裏にあの夜のことがよぎった

(もしかして、何か事件に巻き込まれたんじゃ・・・!!)



すると後ろから肩を叩かれた

「何してるんだ?」

「賢木!?・・・さっきから電話掛けてたのに、何ででないんだ!!」

「ごめんごめん、電源切ってたわ。アイツらは?」

「薫たちか?アッチで爆弾犯を取調べ中だな」

「・・・そうか」

賢木は不穏な笑みを浮かべていた


「・・・賢木、どうかしたのか?」

「どうもしてないけど。・・・俺の顔に何か付いてるのか?」

いつの間にか、気の抜けた表情に変わっていた


「いや、何もないなら構わない」

「変な奴だな。おーい、お前ら!そのぐらいにしといてやれ」

「センセイっ・・・!」


チルドレンは賢木の姿を見つけた途端、移動してきた


「センセ、心配したんだからな?」

「ごめんごめん、怪我人の治療してたら遅れちまった」

「センセも無事やったことやし、さっさと終わらせて帰ろっ!な、皆本はん」

「あぁ・・・そうだな」



紫穂は話に参加せず、皆の輪から外れて携帯を取り出した

それを見た賢木の雰囲気は一変した



  
   


「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -