□爆発 3/5 (発作は今回が初めてではないみたいだな。錠剤がどこかにあるはずだ・・・) 「すいません、誰かそこに落ちている鞄の中から、錠剤を探してもらえますか?」 周りで傍観していた人が、男の鞄の中から錠剤を探し出して賢木に手渡した 「ありがとうございます」 賢木は錠剤を受け取ると、それを男の舌の下に含ませた 男は落ち着いてきたようで、掠れた声で途切れ途切れに話始めた 「お前、俺を助けてくれたんだな」 「俺は医者だからな。救急車が着き次第、お前をBABELに搬送する」 「ははっ…、俺は運がないな…」 男が自嘲気味に笑った 賢木は無言で次の言葉を待った 「助けてもらった礼に…、お前に忠告しておく…。1度しか言わないからな…」 賢木は男の口元に耳を近付けた ← → |