□爆発 1/5
この日賢木は私用のため、あるビルへと向かっていた
皆本やチルドレン達と一緒に出掛けても気を遣わせてしまうので、独りで行くことにした
周囲から見張られていることに気付かずに…――
(ほんとに独りで出掛けるの久しぶりだなー。今日は天気もいいし、気持ちいいな…)
そんなことを思っていた矢先、賢木のいる場所の近くで人が騒いでいる
(騒がしいな。なんかあったのか?)
「人が倒れたわ」
「誰か救急車を!!」
会話が聞こえた途端に、賢木は騒ぎの中心へと向かった
「皆さん落ち着いてください!私は医者です」
騒いでいた声が止んで静かに2人を見守った
賢木はその患者の顔を見て息が止まった
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