□迷 4/4 (俺に親切にしてくれている人に、"触るな"なんて言っていいのか・・・?) つい最近皆本たちと出掛けた時のことを思い出した (いくら谷崎さん…バベルの職員でも、サイコメトラーに自ら寄ってくる奴なんて少ないだろ…。 表面上では愛想良く俺を迎えてくれているけど、心の中でどう思ってるかなんて… 読みたくない……!!!) 賢木の息が荒くなってきた 「っ…は・・ぁ…」 「過呼吸になりかけているのかもしれん…。 ナオミっ、袋を持ってきてくれ!!」 「…はいっ!!」 ―――谷崎とナオミがすばやく処理したので、今では賢木の呼吸も安定している 「賢木センセイ大丈夫ですかね…。ここ最近見かけても、元気なかったですし…」 「うーん…。とりあえず局長に報告をしなければ…」 谷崎は携帯で連絡を取り始めた それから賢木が目を覚ましたのは日が沈みかけた頃だった ← |