□迷 
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(俺に親切にしてくれている人に、"触るな"なんて言っていいのか・・・?)


つい最近皆本たちと出掛けた時のことを思い出した



(いくら谷崎さん…バベルの職員でも、サイコメトラーに自ら寄ってくる奴なんて少ないだろ…。

表面上では愛想良く俺を迎えてくれているけど、心の中でどう思ってるかなんて…

読みたくない……!!!)


賢木の息が荒くなってきた


「っ…は・・ぁ…」


「過呼吸になりかけているのかもしれん…。
ナオミっ、袋を持ってきてくれ!!」


「…はいっ!!」





―――谷崎とナオミがすばやく処理したので、今では賢木の呼吸も安定している



「賢木センセイ大丈夫ですかね…。ここ最近見かけても、元気なかったですし…」


「うーん…。とりあえず局長に報告をしなければ…」


谷崎は携帯で連絡を取り始めた






それから賢木が目を覚ましたのは日が沈みかけた頃だった






  
   


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