□迷 
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「賢木先生…」

「え、何ですか…?」


谷崎の後ろに見えるオーラはなんだろう


「治療とか言ってナオミとあんなことや、こんなことをするつもりなんだろっ!!」


そう言って掴みかかってきた

谷崎に揺さぶられながら、それはあなたの本音じゃないんですか、と反論した


しかし、しだいに視界は霞み、谷崎の声も遠く感じてきた


(あ…やべえ、谷崎のおっさんはノーマルだったな…。
ただでさえ今日は調子が優れないのに。ナオミちゃん…気付いてくれ…)


何も言わなくなった、正しくは何も言えなくなった賢木に谷崎も気付いたのか動きを止めた


「賢木先生…?」


「主任っ何やってるんですか!?賢木センセイが…どうしよう…」


(…谷崎主任触らないで…。あなたが触れているから身体が拒否反応を起こして…、あー…頭痛が…)


事情をまだ知らない彼らにいきなり触らないでほしい、と言ったら驚くだろう



でも、このままでは自分の身体が危うい



  
   


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