□団欒 
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(え、俺なんかマズいこと言ったっけ…?)

そう思った賢木はチルドレンのほうをチラリと窺うと、何故か妙にソワソワしている

不思議に思って声を掛けてみた


「…どうしたんだ?」

そう言うと、3人はビクっと肩を震わせた


(何か企んでるなー?でも皆本がそれに気付くまで面白そうだから黙っておこう…)


ニヤリと3人に微笑むと、焦ったように作戦会議をしている

賢木は管理官に今日のことを報告しようと思い、席を立った


「俺、ちょっと外出てくるから」


その言葉に、先程までブツブツと呟いていた皆本が反応した


「どこに行くんだ?僕もついていこうか?」


「いや、電話だからすぐに済むよ。ちょっとお前心配し過ぎ」


「ホンマやわ、皆本はん。センセが居らんときも"賢木、賢木…"って…」


そうなのか?と皆本をチラリと見ると、複雑な表情をしていた



  
   


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テーマ「人外ファンタジー」
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