□団欒 1/4 「――…あの男は生きていたようです。」 「それは本当か?」 「ええ。さっきこの目で確かに…」 「あの時、止めを刺すべきだったか…」 「では、向こうには顔見られているので見つかる前に消しましょう…――」 ―――今俺は、薫ちゃん達と皆本の作った夕食を食べている 皆本の作る飯は美味しいはずなのだが、なぜか味がしない (さっきから紫穂ちゃんに見られてるっ…!!もしかして透視んだのか? 皆本達がいなくなったら絶対訊かれる…) 味がしないのは紫穂への緊張のせいなのか 「賢木、さっきから箸が進んでないぞ?口に合わなかったか…?」 「えっ…、めちゃくちゃ旨いぞ?皆本が作るメシ久しぶりだから、噛みしめて食べてんだよ」 すると、そうか…と言って皆本はブツブツと何か呟いている → |