□緊張 
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「なに休んでるんだよー。一緒にゲームしてスカッとしようぜ!」


(薫なりの賢木への気遣いなのかもしれないが、正直なところ早く家に帰らしてやりたい…。
顔色も悪いし、口数も少ないし…)


どのように返答しようか考えていると、
皆本の表情から読みとったのか、紫穂が口を挟んだ


「私もう疲れたなー。今日はもう帰らない?」


えー、と反論した薫はまだ遊び足りないようだ

葵はどちらでもいいようで、中立の立場として二人の仲裁に入っている


賢木はチルドレンの様子に苦笑している




結局薫は渋々諦め、紫穂の意見が通り、帰ることにした


「あ〜〜…ちょっと待って!買い忘れがあるんだった…。行ってもいい?」



葵と紫穂も買い忘れていたものがあったらしく、
皆本の了解を得ると皆本と賢木に荷物を預け、その店へと向かったようだ





「ったく…忙しいなぁ、全く。
あ、僕はトイレに行ってくるけど賢木は?」


「俺はいいや。荷物持っとくぜ?」


皆本は賢木の言葉に甘え、荷物を預けることにした


すまないな、と声を掛けてトイレへと向かった



  
   


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テーマ「人外ファンタジー」
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