□試 2/3 ―――数分後。管理官に命じられ、賢木は廊下を歩いていた 命令の内容は、数人のエスパーとノーマルに接触するというものだった とても疲れていたが、早くはっきりとしたかった (あ、柏木さんが前から…自然に、自然にっと) あちらも賢木に気付いたようだ 「賢木先生?管理官から今日は非番になったと連絡を受けましたけど…」 「今から帰るとこですよ。それでなんですけど…、今夜どうです…か?」 相手が呆れた顔で見てきたので語尾が小さくなってしまった 「体調悪いんでしたよね?食事は元気になったら誘ってください。 コレでも飲んで休んでくださいね」 渡されたのは某清涼飲料水だった それを渡すとさっさと行ってしまった (元気だったら柏木さんと…、今はそれどころじゃねえよな…。 さっき手があたったけど何もなかったな…。ノーマルでも女だったらいいのか…?) ――――次はバレットが近くにいたので挑戦することにした 「元気してるかー?」 「賢木上官殿!!自分は元気でありますっ!!」 「…元気だな。ティムはどうしたんだ?」 「ザ・チルドレンの3人に呼ばれて不在であります!」 (あの3人何か企んでるだろ…) 賢木は3人の企みを予想し苦笑いした 「ふーんって、あれ…バレット指怪我してんぞ」 「きっ気付かなかったでありますっ」 「ちょっとじっとしてな」 そう言ってポケットから絆創膏を取り出し、バレットの指に巻きつけた (…拒否反応は起きない、とエスパーなら大丈夫なのか) 「ありがとうございます、上官殿!」 バレットは賢木に敬礼をした 「ちゃんと気をつけろよ?じゃ、俺行くから」 バレットと別れ、次に接触する人を探し始めた ← → |