□試 
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―――数分後。管理官に命じられ、賢木は廊下を歩いていた

命令の内容は、数人のエスパーとノーマルに接触するというものだった



とても疲れていたが、早くはっきりとしたかった


(あ、柏木さんが前から…自然に、自然にっと)

あちらも賢木に気付いたようだ


「賢木先生?管理官から今日は非番になったと連絡を受けましたけど…」


「今から帰るとこですよ。それでなんですけど…、今夜どうです…か?」


相手が呆れた顔で見てきたので語尾が小さくなってしまった


「体調悪いんでしたよね?食事は元気になったら誘ってください。

コレでも飲んで休んでくださいね」


渡されたのは某清涼飲料水だった


それを渡すとさっさと行ってしまった


(元気だったら柏木さんと…、今はそれどころじゃねえよな…。
さっき手があたったけど何もなかったな…。ノーマルでも女だったらいいのか…?)



――――次はバレットが近くにいたので挑戦することにした



「元気してるかー?」


「賢木上官殿!!自分は元気でありますっ!!」


「…元気だな。ティムはどうしたんだ?」


「ザ・チルドレンの3人に呼ばれて不在であります!」


(あの3人何か企んでるだろ…)


賢木は3人の企みを予想し苦笑いした


「ふーんって、あれ…バレット指怪我してんぞ」


「きっ気付かなかったでありますっ」


「ちょっとじっとしてな」


そう言ってポケットから絆創膏を取り出し、バレットの指に巻きつけた


(…拒否反応は起きない、とエスパーなら大丈夫なのか)


「ありがとうございます、上官殿!」

バレットは賢木に敬礼をした


「ちゃんと気をつけろよ?じゃ、俺行くから」




バレットと別れ、次に接触する人を探し始めた



  
   


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