□重なる 
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「賢木、立てるか?」

皆本はそう言って右手で賢木の腕を掴んだ


「っ…!!」

賢木の顔が強張った


振り払いはしなかったが、誰がどう見てもその反応は拒否に見えた


(またか…!!これは皆本の手なんだ…!!あいつ等じゃねーんだよっ…)


「…賢木?」


「ぁ…ごめん、……管理官のところに連れて行ってくれるか?」


「…分かった。葵、頼んだ」


葵と賢木はテレポートで管理官の元へ向かった



「センセ…」

「喧嘩がどーこーの問題じゃないわね…」




皆本は右手を静かに眺めていた






  
   


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